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#ISSUE23

2024.06

西日本で唯一、シャチのパフォーマンスを楽しめる水族館 「神戸須磨シーワールド」が2024年6月開業!その魅力に迫る

兵庫県神戸市にある須磨海浜公園内に2024年6月1日、「神戸須磨シーワールド」がグランドオープンしました。新たな施設として生まれ変わった水族館の魅力に迫ります。

#ISSUE23

2024.06

01 「スマスイ」から「神戸須磨シーワールド」へ。注目は西日本唯一のシャチ

2024年6月1日、神戸市須磨区に水族館「神戸須磨シーワールド」がグランドオープンしました。
神戸市民に長年親しまれてきた神戸市立須磨海浜水族園、通称「スマスイ」の跡地に新たに誕生した同館。スマスイから受け継いだ多様な生きものたちに加え、西日本で唯一のシャチの展示で注目を集めています。

「長きにわたって地域に愛された“スマスイ”の精神を受け継ぎつつ、生きものたちの魅力をより身近に感じていただける水族館を目指しました」と語るのは、館長の中野良昭さん。見どころを教えてもらいました。

02 レストランや教育ゾーンも登場。シャチを身近に感じられる仕掛けの数々

新たな水族館の見どころのひとつとなるのは、国内でも希少なシャチ。学名「Orcinus orca(オルシナス オルカ)」にちなんだ「オルカ」の名を冠するオルカスタディアムでは、シャチのダイナミックなパフォーマンスを楽しめます。さらに、館内のブッフェレストラン「ブルーオーシャン オルカスタディアム」では横幅21m×高さ2.7mという巨大な窓越しに悠然と泳ぐシャチを間近に眺めながら食事をすることができます。

「神戸須磨シーワールドでは、エンターテインメントとして楽しんでいただくだけでなく、学びも大切にしています」と中野館長。
水族館が担う「リクリエーション」・「教育」・「保全」・「調査・研究」という4つの役割を軸に、学び「Education(エデュケーション)」と遊び「Entertainment(エンターテインメント)」を融合した「『つながる』エデュテインメント水族館」として、大人も子どもも楽しみながら学べる水族館を目指しているといいます。

館内には、骨格標本や最新の研究成果を展示する「オルカラボ」や、知床の海に暮らす野生のシャチを映像で紹介する「オルカホール」といった、世界初となるシャチに特化した教育ゾーンが設けられ、シャチをより深く学ぶことができます。

「シャチは世界中の海に生息していますが、まだまだ謎の多い生きもので研究も途上です。例えば、住む場所によって生態や食性が異なることが最近の研究によって明らかになってきました。そんな知られざる魅力を、楽しみながら知ってもらえたら」

03 最新技術で大迫力の展示を実現。生きものや環境への負担も軽減

前身のスマスイから最も大きく変化したのは、水槽や展示方法だと中野館長はいいます。

「それぞれの生きものたちが生息する環境を再現した展示方法と、前身のスマスイで実現できなかった、できるだけ視界を遮らないように柱の少ない大きなアクリルパネルを使用した大型水槽を設置しました。大海原をそのまま切り取ったような、よりダイナミックな展示が可能になりました。生きもの本来の姿をより楽しんでいただきたいですね」

最新技術を取り入れ、生きものや環境への負荷を減らす工夫もおこないました。シャチやイルカが暮らすプールは、床を昇降させる設備を導入。これによって、生きものたちはもちろん、飼育員の安全性も高まりました。また、生きものへ治療を行う際、大量の水を抜く必要もなくなりました。ほかにも、水槽に使用する水や海水を温める熱を再利用する技術が採用され、環境への配慮が最大限に成されています。

04 地域に根差し、環境を考えるきっかけになる水族館へ

「スマスイを愛してくれた地域の方の中には、子どもの頃に通って、大人になって自分の子どもを連れてくるといった、親子3代でファンになってくださった方も少なくありません。
そんな地域の方たちとこれからも一緒に歩んでいける水族館でありたいですね」と中野館長。

地元の大学や企業とも連携し、イベント企画や共同研究も進めていく予定なのだそう。神戸市の小中高校の校外学習などの団体利用は無料とし、参加型の教育プログラムも用意するなど、地域の子どもたちが生きものや環境について考えるきっかけづくりにも取り組んでいます。

さらには、スマスイ時代から力を入れてきた生きものたちの繁殖や周辺の水辺の調査研究、地元の野生動物のレスキューなども引き継いでいくとのこと。「水族館としての使命を、引き続き全力で果たしていきたいです」と中野館長は熱く語ってくれました。

海の生きものたちの魅力を存分に楽しみながら、環境や生態系について学び、考えるきっかけにもなる。そんな新時代の水族館「神戸須磨シーワールド」の今後に大きな期待が寄せられています。

神戸須磨シーワールド

神戸須磨シーワールドは西日本で唯一のシャチのパフォーマンス、シャチを観ながらお食事ができるブッフェレストラン、さらに、世界初のシャチの生態を学ぶことができる教育ゾーンを展開します。学び「Education(エデュケーション)」と遊び「Entertainment(エンターテインメント)」を融合した「『つながる』エデュテインメント水族館」として、大人も子どもも楽しみながら学べる機会を提供してまいります。

神戸須磨シーワールドホテル

『海の夢をみる休日。』がテーマの“海への旅にいざなう価値体験型ホテル”。全客室がオーシャンビューで、水槽付のプレミアムルームや日本初の「ドルフィンラグーン」を直営で常設したホテルです。