#ISSUE28
2025.03
若手料理人たちが切磋琢磨。グランビスタグループで社内料理コンテストを開催
2025年2月、グランビスタ ホテル&リゾートでグループ内の若手料理人を対象とした料理コンテストが開催されました。全国各地のホテルや旅館、水族館、ハイウエイレストランで腕を磨く若手料理人により、テーマに沿って自ら考案した料理が披露されました。
#ISSUE28
2025.03
01 地域の魅力をひと品に込めて。若き料理人たちがメニューを考案
「地域の価値で、未来を変えていく。」をブランドステートメントに掲げるグランビスタ ホテル&リゾートは、全国にホテルや水族館、ハイウエイレストラン、ゴルフ場などを展開しています。
その中で大切にしていることの一つが、地元の食材を使った料理で地域の魅力を発信することです。またグループ全体で若手料理人を育て、地域の魅力発信の担い手になってもらうことにも力を入れています。
グランビスタでは年に一度、若手料理人を対象とした料理コンテストを開催してきました。新型コロナウイルスの影響により、2019年から開催を休止していましたが、このたび6年ぶりに全施設を対象とした料理コンテストが再開されました。
コンテスト本選の会場となったのは、札幌グランドホテル。前年の11月から12月にかけて行われたレシピ審査を通過した料理人が、札幌グランドホテルの会場で一堂に会しました。
02 各部門から渾身の料理が登場。総勢31品が並ぶ光景は圧巻!
料理コンテストは6つの部門に分かれ、テーマもそれぞれ異なります。
洋食部門・中華部門は「鶏肉を使った料理」、和食部門は「焼き八寸」、朝食部門は「地域の食材を使った健康料理」、製菓部門は「いちごを使ったデザート」、そして軽食部門は「地域の食材を使った丼物」。
持ち時間1人8分の間に、審査員の試食、料理についての紹介、質疑応答が行われます。おいしさはもちろんのこと、見た目や再現性のほか、プレゼンテーションも審査の対象に。審査員からは、食材や調理法、メニュー考案に関するストーリーなど、たくさんの質問が飛び交いました。
今回、エントリーした若手料理人の中には、初めてコンテストに出品するメンバーも多く、皆、緊張した面持ちでプレゼンテーションを行っていました。どの料理もお客様に提供することを前提として考案されたとあって、緊張しながらも丁寧に、そして的確に質問に答える若手の姿が印象的でした。
出品された料理・ケーキは全31品。会場にずらりと並んだ光景は圧巻の一言に尽きます。
03 お客様の「おいしい」を目指し悩み抜くのが料理人の仕事
「プロである以上、競争の原理の中で技術を磨き、腕を上げて行かなければなりません」。
そう語るのは、今回の料理コンテストで、実行委員長と審査委員長を務めた舟橋裕司統括総料理長です。料理コンテスト開催に込めた想いを聞きました。
「グランビスタ ホテル&リゾート全体の若手料理人育成強化のために料理コンテストを再開しました。メニューは料理長が決めるものではありません。料理人一人ひとりが自主的に料理を考えるきっかけにしてほしいという想いがあります。
グランビスタには多様な施設があり、そこで料理を召し上がるお客様のシチュエーションもさまざまです。しかし共通しているのは、料理がそこに大きな意味を持つこと。おいしい料理は旅の楽しい思い出になくてはならないものです。私たちはお客様を料理で笑顔にするために、終わりのない禅問答のような問いを続けます。答えなき答えを求めて悩み続けるのが私たちの仕事です。悩み、考えることは成長に必要なこと。この料理コンテストを通して、そうした経験を積んでほしいというのが私の想いです。」
と、今回のコンテストに手応えを感じている舟橋統括総料理長。
最後に、「コンテストの結果に一喜一憂することなく、自発的にメニューの考案に取り組んでほしい」とすべての若手料理人たちを鼓舞しました。
04 料理が楽しい思い出を彩るこれまでも、そしてこれからも
審査後に行われた表彰式では、各部門から最優秀賞、優秀賞、特別賞が発表され、さらにその中から全体の最優秀賞、優秀賞、特別賞が決定しました。
全体の最優秀賞に選ばれたのは、中華部門に出品した札幌グランドホテル 菅原敦さんの「紅油毬球鶏片 鶏むね肉と野菜の毬仕立て 紅油ソース」。優秀賞は製菓部門に出品した札幌グランドホテル 田宮光瑛さんの「ガトーフレーズ」、そして特別賞は朝食部門に出品したホテルインターゲート金沢 水崎彩夏さんの「能登ふぐと金沢大野の麹グラタン」が輝きました。
最優秀賞の菅原さんは、札幌グランドホテルに入社して1年目。以前は別のホテルで料理人として経験を積んでいました。今回、受賞した料理は野菜と鶏肉でカラフルな毬のように仕立てた一品。しょう油ベースのソースには紅腐乳と香辛料を使用し、香り高く仕上げました。
「毬のような形を作るため、野菜の火入れ加減に苦心しました。札幌グランドホテルは、自由な発想を大切にしてくれる雰囲気があり、発想を活かしてもらえるのがありがたいですね。今回、このような賞をいただき、本当にうれしいです」と喜びを表しました。
優秀賞の田宮さんは、「春らしい華やかさを意識しました。この経験を今後に活かしたいですね」と抱負を述べました。
また特別賞の水崎さんは、「発酵料理の文化が根付く金沢で、地元の食材を活かしたメニューにしました。料理を通して、金沢の魅力をお伝えしていけたら。今回の出品にあたり、たくさん勉強になりました」と力強く語ってくれました。
今回受賞したメニューは、今後、各ホテルで実際にお客様に提供される予定です。今後もグランビスタの多彩な料理にご期待ください。
グランビスタ ホテル&リゾート
グランビスタ ホテル&リゾートは、北海道で初めての本格的洋式ホテルとして誕生した北の迎賓館・札幌グランドホテルを有し、全国各地にシティホテル、ビジネスホテル、温泉旅館、総合海洋レジャー施設、ゴルフ場、ハイウエイレストランなどの施設運営を通じ、ホテル運営受託事業を展開、地域とともに歩んでいます。