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一人ひとりが、パークホテルでした。

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一人ひとりが、パークホテルでした。

SAPPORO PARK HOTEL STORY

19642027

お客さまや従業員、このホテルに関わるすべての人たちが、
少しずつ積み重ねてきた時間。
まさにそれこそが札幌パークホテルをつくってきたのです。
一人ひとりの胸のうちにある記憶をたどりました。

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夜ごとに、
物語があった。

食堂課

課長 T.S.さん 〈 勤続27年 〉

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地下一階にある会員制クラブ「パーククラブ」。
ここは、私のホテルマン人生の原点です。

1日が終わりを迎える時間、さまざまなお客さまが集まり、グラスを片手に語り合います。
仕事の話をする人。特別な出会いを楽しむ人。いわば大人の社交場でした。

カウンターに立ち始めたばかりの頃は、毎日が学びの連続。
営業が終わったあと、先輩に付き合っていただきながらカクテルの練習をしました。
同じカクテルを何度もつくり、グラスの角度や置き方まで教えていただきました。

料理をお出ししたとき、「君、その出し方なのか。」とお客さまから厳しく指摘された夜もあります。
高級なワインをあけることとなり、緊張で手が震えた夜もありました。
それでも、多くのお客さまの感情が通い合うこの場所が好きでした。

ホテルマンの仕事は、目の前のお客さまと向き合うこと。
お客さま一人ひとりに物語があります。それをより素敵な時間にするのが、私たちの仕事です。
その基本を教えてくれたのが、このパーククラブでした。

これからも一人ひとりのお客さまの物語を、見届けていきたいと思っています。

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名前で呼ばれる、
という喜び。

四川料理 「桃源郷」

アシスタントマネージャー S.N.さん 〈 勤続11年 〉

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円卓に、次々と運ばれる料理。湯気の立つ皿を囲んで、自然と弾む会話。
いつもにぎやかなこのお店が、私は大好きでした。

入社して間もない頃は、料理を覚えたり、運ぶだけで精一杯でした。
メニューも多く、所作も厳しい。
ただ目の前の一卓をこなすことしかできませんでした。

少し慣れてきたある日、上司に言われました。
「それはお客さまのためじゃない。エゴだよ。」

料理を時間通りに出すことだけがサービスではありません。
一卓ごとに動きは違います。
その席に必要なことを、その場で考え、動く。
それが、この店が大切にしていることでした。

やがて常連のお客さまの顔を覚え、
好きな料理や、よく頼まれるドリンクも自然と頭に入るようになりました。
実は、もともと人見知りで、人と話すことが得意な方ではありませんでした。
それでもこの店で働くうちに、少しずつお客さまと話せるようになり、
少しずつ名前を覚えていただけるようになりました。

名前で呼ばれる。
それは、お客さまから認められた小さな勲章だと思っています。

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今日という一皿に、
すべてを込める。

洋食料理長 K.K.さん 〈 勤続22年 〉

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「料理人は、皿の上のアーティストだ。」
入社一年目に先輩から言われた言葉を、いまも大切にしています。

オーダーが入ると、厨房を抜けて向かうのは店の横にある菜園。
摘みたてのバジルは、指でちぎると華やかな香りが立ちます。

自家農園も始め、採れた野菜を料理に活かせないか考えています。
瑞々しい野菜は、包丁を入れるだけで料理のイメージが広がります。

畑から料理をつくる。その楽しさを、ここで知りました。

調理長になってからは、毎週のように訪れる常連客のために、
冷蔵庫を開け、その日の食材を見ながら即興でコースを組み立ててきました。
同じ料理は二度と生まれません。料理は、その日のお客さまのために生まれます。

「今日はどんな料理が出てくるだろう。」
そんなお客さまの期待に応え続けてきました。

料理を運ぶと、驚いた顔や笑顔が返ってきます。
その瞬間を見るたびに、料理人になってよかったと実感します。

今日いるお客さまを笑顔で帰せなければ、明日はありません。
これは、最後の一皿までずっと変わらないと思います。

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楽しい宴は、
強いチームから。

宴会サービス課

課長 H.Y.さん 〈 勤続32年 〉

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バーテンダーとして札幌に来たはずが、
配属されたのは、宴会サービス課でした。
セッティングの基本も宴会本番の動きも、「見て覚えろ」の世界。
現場では常に声が飛び交い、先輩たちの動きについていくのがやっとでした。

多い時は800名を超える宴席。一人では決して成り立たない現場です。
数十人のスタッフが一斉に動く中で、互いをよく見て声をかけ合い、自分は何をすべきか考えます。
チームを動かす司令塔となってからは、メンバーの成長に助けられることも多く、
ますますチームの力の大切さを実感しています。

現場の動きに独特のリズムが生まれ、会の盛り上がりにつれて、私たちの胸も高鳴る。
その一体感と高揚感は、何度味わっても飽きない、宴会サービスの醍醐味です。

時代が変わり、宴会のかたちが変わっていく中でも、
お客さまに喜んでいただきたいという思いは変わりません。
温かく迎え、温かく笑顔で送り出す。
どんな時も、その当たり前を、チームでやり切る。
私たちの現場には、いつもその力があると信じています。

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心地よい1日のために、
できることのすべてを。

宿泊課

担当課長 M.S.さん 〈 勤続17年 〉

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接客に正解はなく、お客さまごとに変えるもの。
家族のように接してほしい方もいれば、距離を大切にされる方もいます。
まずは最後まで話を聞き、何をお求めかを知ることから始めています。

皇室の方々や国内外の要人をお迎えする機会がありました。
限られた時間、限られた動線の中で、すべてを滞りなく整える。
一つの判断、一つの段取りが、そのまま信頼につながる現場です。
あるとき、誕生日に合わせてご用意したケーキをお出しした際、
「ありがとう」と声をかけていただいたことがあります。
その一言で、これまでの積み重ねが報われました。
大きな安心感とともに自信につながり、私にとって貴重な財産になっています。

フロントはホテルの顔と言われますが、それだけではありません。
ロビー、客室、レストラン。すべての接点が、お客さまにとってのホテルです。
だからこそ、現場の状況を見ながら、情報を集め、
必要なところへつないでいくことがフロントの役割だと考えています。

お客さまに、我が家のように心地よく過ごしていただくためにできることを、
最後の1日、最後のお一人まで、ずっと続けていきます。

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